2012/02/21

Global Talent 求職セミナー

Huomenta!

書き記しておきたいことはいっぱい頭にあったのですが、ちょっとサボってました。
気づけば、前の投稿から1週間経っちゃってますねー

先週の金曜日、市が開催したGlobal Talent -International Knowledge- value in the labor marketという支援者&外国人向け求職セミナーを覗いてきました。
つまり、労働市場において、国際的な知識、バックグラウンドに価値を見出すことを目的とするものです。

昨年も同じ名前のイベント-Global Talent-がありました。
昨年はちょっと異なる趣向で、外国出身の国際色豊かな人々がそれぞれの特技を披露するコンテスト。
内容は、歌やダンス、オリジナルの詩を朗読する人、絵画から手工芸などなど。
私にも声がかかり「ほな、参加してみよか」と。
日本で伝統的手工芸として手織りを学んだことも、後にフィンランドへ渡るきっかけとなった経緯もありまして、日本ならではの手工芸布ぞうり-Handmade Japanese Room Sandals / Nuno Zori- 作品で参加。

by 123suomi









by 123suomi
by 123suomi










For a new born baby♪  by 123suomi























布ぞうりの原理も基本的に織りと同じなんですよね!
エシカルでカラフル。伝統工芸有松絞りの製造工程で不要となる部分をリサイクル素材として使っています。
意外や意外、人気投票で2位!
その副賞にSpa Hotel Rantasipi Aulankoのスパ・チケットをいただいちゃいました♪

日本文化に関するワークショップ(茶道、書道など)を仕事として依頼を頂く機会があります。
この夏にも子供向けワークショップを開催予定で、すでに打ち合わせに入っています。
少なくともここフィンランドでは日本文化は人気があるわりにはまだ知られていないこともたくさん。
機会があれば、可能な範囲で喜んでお受けしています♪
私ができること、伝えられることで、みなさんに日本に親しみを感じ楽しんで頂けたらと思っています。
海外生活や移住をお考えの皆様、日本人としての素養は必ず役に立ちます☆
スポーツなら、柔道、剣道など武士道はとっても人気あるので、本場の日本人から教わることに喜びを感じる方々もきっと多くいると思います☆
日本人としてのアイデンティティーを基に、個人個人の持ち味を活かして、ともに励まし合って、ハッピーな海外生活を築いていきたいですね!

そして、今年のGlobal Talentは、セミナーらしいセミナーだったかな。
各関係省庁から市内における外国人就職状況などのスピーチ、求職者向けOJT職業訓練機関と企業とフリーランサーのPRブースも少々、求職中の外国人がフィン語クラスで作成したフィン語履歴書が張り出された掲示板など。
途中、去年のGlobal Talentでも歌ってた人?による歌の披露、タイ、アフリカ、フィンランドの軽食とともにコーヒーブレイクもあり、顔馴染みの市の担当者やTE-Toimisto(労働局、日本でいうところの職安かな)の職員とも談笑しながらで、こうした公的イベントもリラックスムード♪
こういうところ、いいよねー、フィンランドって♪と思うんです。
私に合ってるなあと思う。
堅苦しすぎず、無駄な緊張感が要らない空気。
追い立てるように慌ただしくもなく、ピリピリしてない。
いい意味で、肩の力が抜けている!

特に興味深かったのが、隣国スウェーデンSolna市の職員による成功例の紹介。
英語のプレゼンだったので私には理解しやすかったこともあるんですが。
日本ならば、こうしたイベントはどうしても地理的問題、言葉の問題も含め、国内の他の地域からゲストスピーカーを招くことが多くなりそう。
このテーマのときは質疑応答も全て英語。
司会者も「フィンランド語で質問したい方もどうぞどうぞ〜♡訳しますよん♪」と気配り抜群。
フィンランド人はちょっとシャイなのであまり英語を話したがらないとも聞きますが、
みなさんさすが。英語で平然と質問してました。かなりのレベルで英語が通用する国同士ならではの相互関係に感心します。

このSolnaモデルおいては、日本の民間派遣会社並みか、それ以上と思われるマッチングにおける丁寧さ、就職先民間企業との蜜な連携によって柔軟性あるテスト雇用から本就職へと結ぶ公的支援の手厚い点に注目が集まりました。
Solnaモデルの「外国出身者も同じ市民として位置づけ、本当に一人一人の個人を尊重するあり方」が素晴らしい!
フィンランドの私が住む市でも、私たちのような外国人の居住、フィンランド語の習得、求職活動に関するさまざまな支援において、とても親切で協力的だと感じます。
温かく心通う姿勢に胸が熱くなることもしばしば。

日本は人口の多さからして難しいのかもしれませんが、個人の意見や希望が反映されにくく、一般性、通例、凡例でまとめて対応する日本の行政サービスのあり方や姿勢との大きな違いを感じてしまうのが現実です。

金曜日ということもあり人出がまばらだったようですが、
「一人一人を尊重するあり方」に心打たれたセミナーでした!


追記)
メモを隈無くとっていたわけでないので私の記憶する範囲ですが、Solnaモデルにおいて、登壇者が語ったポイントです。

- 失業率:スウェーデン全体7.7%、Solna 3.8%
(外国出身者の5分の1が失業状態→これきっと低い値じゃないかしら?)
- 各被支援者に合った道筋をチャートに基づいて導くシステム化が構築されている
-「外国出身者ももちろん我が市に歓迎する!同じ市民として迎え、惜しみなく支援する!だから、同じ市民として社会への参加と責任を期待する!」

特に、この最後の言葉、印象に残っています! なんて心強いんでしょう!




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