2012/03/11

平和を願って感謝のクッキー

あれから一年、今も尚34万人もの人々が避難生活にあるそうだ。

昨年2011年の今日3月11日、私はフィンランドにいて翌日に控えた多文化イベントの準備とリハーサルに出かけるところだった。
信じられない光景をネットのニュースで知った。
すぐさま日本へ電話をかけてみたがつながらず、一人残してきた父のことが心配だった。
その後何時間か経過してやっとつながった電話。
幸い私の家族、故郷、親族、友人達は無事でほっとした。

翌日のイベントでは、会場の片隅にテーブルを借りた。
わずかながら手元にあった日本のお菓子、大切にとってあった大好きな「黒棒(黒砂糖を使ったお菓子)」と日本の金平糖をほんの少しずつセットにして一組1ユーロで販売するコーナーを設けるために。
購入分のお金を入れるカップには、そのお金は赤十字を通して日本へ寄付させてもらう旨を書いたメッセージを添えた。
当日「ぜひ頂くわ」 「何組か買いたいけどいい?」と口々にしながら、余分にコインを入れてくれる方もいた。




そのイベントで何人もの見ず知らずの人々も含めて、私の家族や祖国日本を心配しお見舞いの言葉を掛けてくれた。
フィンランドの友人達、世界中の友人達もfacebookなどを通じて、たくさんの声を掛けてくれたのを忘れない。

一年経った今、こうしてブログを書かせて頂いています。
この機会に、あのとき世界中のみんなが一個人の日本人、私を通して日本への温かい想いを表現してくれたこと、 この場を借りて、日本の皆さんに伝えたいと思います。

フィンランドのみんなへ、世界中のみんなへ、私個人が伝えられる感謝は小さいけれど、少しでも実際の人と人との交流を通して、日本からの感謝を伝えたい。
日本の抹茶、黒砂糖、きな粉を使った手作りクッキー、明日学校へ持っていこうと思う。
平和を願って。







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